栄匠堂記事一覧
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2022/05/19 -陶磁器
唐津焼の歴史 古唐津の始まりは文禄の役(1592年~1598年:秀吉の朝鮮出兵)より前の室町末頃から、岸岳の麓の飯洞甕(はんどうがめ)など、複数の窯で焼きもの焼かれていたと考えられています。明確な発祥 …
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2022/05/12 -陶磁器
「美濃古陶」は、室町末期~江戸初期に現在の岐阜県多治見市北部から土岐市に点在していた窯で焼かれた陶器のことを指します。日本のやきものの歴史においても重要なポジションにあり、千利休や古田織部による茶道の …
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2022/05/10 -骨董品・美術品ミニ知識
清水 卯一 人間国宝として名高い日本の陶芸家・清水 卯一(しみず ういち)は、1926年に京焼陶磁器卸問屋の長男として京都市東山区五条に生まれました。 14歳で石黒宗麿に師事し、通い弟子として陶芸を学 …
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瀬戸と猿投(さなげ)900年を超える歴史と1,000基以上の古窯で繁栄
2022/03/29 -陶磁器
猿投の歴史 猿投山西南麓古窯址群(一般的に「猿投窯」と呼ばれています)は、愛知県尾張地方南部に形成された1,000基以上の古窯地帯で、瀬戸市、豊田市、名古屋市、刈谷市など20km四方の大変広い地域に分 …
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2022/03/23 -陶磁器
信楽の始まり。茶陶信楽と茶陶伊賀。 有数の窯業地である滋賀県の信楽町は、琵琶湖の南岸、海抜300mの盆地にあります。開窯から現在まで、一貫して日用の雑器を主体に焼き続けてきました。 信楽の窯業は、奈良 …
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2022/01/21 -陶磁器
越前焼の歴史 越前焼は中世の北陸において、加賀、珠洲、狼沢と並ぶ焼きものの主要な窯でした。 越前古窯の中心は東に白山をのぞむ福井県丹生郡織田町と宮崎村で、日本海との間に低い丹生山地があり、その山地の東 …
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2021/12/07 -陶磁器
天目・黒釉 「天目(てんもく)」と呼ばれる”黒く発色”した鉄釉の器物。その釉を「天目釉」と呼ぶこともありますが、これらは宋代に福建省の建窯で焼かれた黒釉碗が元とされています。茶 …
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2021/11/18 -骨董品・美術品ミニ知識
唐木の家具 「唐木(からき)」はもともと奈良時代の遣唐使が(唐を経由し、)日本に持ち込んだ木に由来して「唐木」と呼ばれていますが、実際は熱帯地方から輸入される木の総称として使われています。 唐木は平安 …
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2021/10/08 -お知らせ
備前焼 備前焼は中世以来続いた代表的な古窯で、よく、同じく中世から続く信楽・丹波・越前などと比較されます。備前焼の中心地、伊部(岡山県備前市)では、現在も300人以上の陶芸作家が、古くから伝わる伝統的 …
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コロナ禍を切っ掛けにお片付けされたお客様のご自宅へ出張買取に伺いました。
2021/07/23 -買取事例
2021年7月、京都市西京区の方の買取ご依頼にて、出張買取に伺いました。 コロナ禍ということもあり、ご自宅の片付けをされていてたくさんの古道具や美術品が出てきたので見て欲しいとのことでした。 当初お話 …
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2021/07/21 -陶磁器
色絵の誕生 釉薬をかけて一度焼いた陶磁器に、色絵具で絵を描いて(絵付:えつけをして)、もう一度窯に入れて焼く「二度焼き」の技法で作られる陶器を色絵と呼びます。早くから多彩陶器はペルシャや中国の唐三彩な …
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2021/07/16 -陶磁器
中世の古窯の中でも随一の規模!愛知県を代表する2大窯跡 常滑(とこなめ)窯 常滑の古窯跡は愛知県の知多半島全域に群をなして分布しており、中世の古窯のなかでは随一の規模でした。現在までに確認された古窯跡 …
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2021/07/15 -陶磁器
青磁の歴史 青磁は中国で発明され、中国の陶磁を代表する技術と言えるでしょう。珠玉(真珠や宝石)に匹敵する、あるいは勝ると言われるほどの釉色が、世界的に絶賛されてきました。 唐の時代に一気に花開いた華や …
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2021/07/15 -骨董品・美術品ミニ知識
ベルナール・カトラン(Bernard Cathelin) ベルナール・カトラン(Bernard Cathelin)は1919年パリに生まれ、国立高等美術工芸高校で学びました。「ムルロ工房の版画」のカタ …
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2021/07/02 -陶磁器
中国で始まった染付 染付磁器は中国・元王朝末期に景徳鎮で完成され、以来、染付は陶磁器の主流となっていました。 染付の特徴である白と藍色のコントラストはペルシャや唐代の陶器にもありますが、繊細で白玉のよ …
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2021/05/21 -陶磁器
白磁と青白磁 「青磁」が中国・漢代から焼成される、上代の中国陶磁の代表とされるなら、「白磁」は中世中国の陶磁の代表と言えるでしょう。元代には、染付や瑠璃、釉裏紅が登場し、以後、これらの近世陶磁は景徳鎮 …
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2021/04/29 -骨董品・美術品ミニ知識
薩摩焼 花入 薩摩焼(さつまやき)は鹿児島県のやきものです。 約400年前、薩摩藩主・島津義弘が朝鮮の陶工を連れ帰ったことからはじまりました。 白い器肌の「白もん(白薩摩)」と黒い器肌の「黒もん(黒薩 …
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2021/04/06 -骨董品・美術品ミニ知識
アールヌーヴォーの代表的なガラス作家、エミール・ガレ この高さ8㎝の小さな花入は、アールヌーヴォーの代表的なガラス作家、エミール・ガレの作品です。フッ化水素と硫酸の混合液を用いて、ガラスを腐食させて模 …
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2021/03/11 -骨董品・美術品ミニ知識
金彩(きんだみ)の貝合せ 貝合せは元々、平安時代に物合わせの一種として様々な貝の珍しさや美しさを競う遊びでしたが、平安末期になると、2つに分けた貝の対を見つける、カルタのような遊びに変化しました。 や …