骨董品・美術品ミニ知識

茶道具ミニ知識

投稿日:2020年10月15日 更新日:

茶杓

亀の香合茶杓(ちゃしゃく)は茶の湯において重要な道具の一つで、茶入や薄茶器(棗)の中の抹茶をすくって茶碗に入れるための匙のことです。中国より喫茶の風習が伝来された際、茶碗などと同じように将来したとされます。

日本では、材質は主に象牙や竹製が古くからあります。竹製で特徴的なのが節(ふし)があること。現在よく見られる茶杓は中央に節があります。
村田珠光など、その時代の茶匠らによりスタイルは変わっていきました。また千利休の時代に茶杓を納める筒や箱が現われます。筒には茶人の落款(らっかん)が入れられるようになり、箱書や極書、添状などの付随物により茶杓の価値は高まっていきました。

節−竹の茎にあるふくれた部分、区切り 落款−茶人などのサイン

亀の香合

亀の香合一見亀の置物に見えますが、これは香合(こうごう)です。甲羅と胴体の部分が分かれて中は空洞になっています。このような何かの形に見立てた作風は香合によく見られます。

香合は香を入れる蓋ものの容器のことです。茶の湯では炭道具の一つとして用いられていましたが、現在は別格の存在になっており、実際に香を入れて用いたり、飾りとして置かれたりします。

材質は金属製もありましたが、現在は主に漆器や陶磁器になります。共に唐物(中国製)と和物(日本製)があり、漆器は細密性のある彫技法、陶磁器はさまざまなやきものの作品が見られます。

薄茶器

薄茶器茶の湯において、点前(てまえ)で用いられる薄茶器。抹茶(薄茶)を入れておく道具です。素材は主に木製で、木地のものや漆塗のもの、そこに蒔絵(まきえ)が施されているものなどがあります。
薄茶器には幾つかの形状があり、棗(なつめ)、中次(なかつぎ)、頭切(ずんぎり)、雪吹(ふぶき)に大別されます。代表的なものは棗で、棗の基本となる利休形は大棗・中棗・小棗があります。この利休形から胴張棗や碁笥棗など様々な形状の棗が作られました。
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点前:茶の湯の作法

青磁香炉

古銅一閑人蓋置香りを楽しむ道具として用いられる香炉。茶の湯の歴史よりも古く、日本の仏具である三具足(みつぐそく)、五具足(いつつぐそく)の花入や燭台(しょくだい)と共に用いられます。
香の扱い方や楽しみ方は、供香(くこう、献香)・空焚き・玩香(がんこう)の三種あり、それぞれの場の状況に応じて楽しみます。材質は金属と陶磁器があり、金属では主に銅製、陶磁器では青磁や染付、色絵のものなど様々です。また香炉の扱い方により、蓋や火舎(ほや)が付いてるもの、聞香炉のように器だけのものもあります。

香炉には三脚など脚の付いた形状のものがありますが、これは置く際に床などの接触を避けるためです。茶道具としては必ずしも必要ではありませんが、書院などに飾られるなど茶席の空間演出として用いられています。

古銅一閑人蓋置

古銅一閑人蓋置何かを覗き込んでいる置物のようなもの・・
これは一閑人(いっかんじん)と呼ばれる蓋置(ふたおき)です。人形が井戸の中を覗き込んでいるという設定です。

蓋置とは最初に客の前に据えられる道具です。茶席において亭主がまず用意するものが柄杓と蓋置で、釜を用いる点前には必要な道具です。柄杓のほかに、釜の蓋をのせたりもします。
また様々な形をしていることも特徴的で、魚介類や五徳などの普段道具として用いられているものも採用するなど遊び心を感じさせます。

風炉先屏風

風炉先屏風風炉先屏風はお茶室で使われる二つ折りの屏風のことです。「風炉先(ふろさき)」と略して呼ばれることも多いです。
室町時代(1336~1573年)から台子(だいす)と共にお茶の席で使用されていたと伝えられています。

風炉先には、茶席の「道具畳(どうぐだたみ)」の向こうに立てて風炉や道具を保護する役割の他、「点前座(てまえざ)」(亭主が茶を点てる際に座る場所)を引き立て、茶室全体に緊張感を与える役割もあります。
主に四畳半以上の広間で使用されるため、小間の席では使われない場合も多いのですが、道具畳が襖や障子で囲まれている部屋では使用されることもあります。また、「風炉先窓」や「色紙窓(しきしまど)」が設置されている茶室では風炉先は使用されません。

釜釜は湯沸かし道具であり、古くから茶事や茶会を象徴する道具(茶道具)や工芸品として扱われています。
茶会においては客の前に終始ある唯一の道具であり、亭主と同格の席にいるという意味合いも含まれています。
また釜は、釜のしつらえとして、風炉、炉、釣釜などの道具、そして炭道具などが脇を固め茶の湯の機能を果たしています。 釜のしつらえとは、茶の湯で釜に湯を沸かす際に用いる、準備する道具類のことをいいます。

釜はおおよそ四か所「芦屋」「天命(天明・天描)」「京都・京釜」「関東」で生産されています。

香炉

香炉千年以上前に日本に伝来したとされる香木。その香を焚く器を香炉と言います。茶の湯の歴史よりも古く、日本の仏具である三具足(みつぐそく)、五具足(いつつぐそく)の花入や燭台(しょくだい)と共に用いられる道具です。

香の扱い方や楽しみ方として、供香(くこう、献香)・空焚き・玩香(がんこう)の三種があります。
供香は神仏や肖像に香を供えること、空焚きは部屋や空間、衣装などに香を香らせること、玩香は香の香りを分別して楽しむことです。
平安時代には玩香を実践していたとされ、鎌倉時代になると中国から禅宗の渡来の影響もあり、供香が盛んになります。同時に中国の製品(唐物)が将来し、香炉や香合も伝えられ、寺院や上流社会に人気がありました。

室町時代には香道の道が開き、これに用いられる香道具が作られるようになります。 しかし香炉は香りを直接聞くという聞香炉(ききこうろ)が主で、鑑賞としては用いられていませんでした。
また侘茶(わびちゃ)が発展すると香炉類は用いられなくなりますが、江戸時代になり大名などの武家社会で行われた大名茶が復興すると香炉は鑑賞の対象に用いられるようになります。後に武家社会から公家社会、名工に注目され、様々な場で扱われるようになりました。

台子

台子台子は茶道具をかざるための棚のことで、天と地二枚の板でできています。元来は禅寺の茶礼に使用していた道具で、13世紀に南浦紹明(なんぽしょうみょう)が中国の宋から将来したと伝えられています。

その後茶の湯のはじまりとされる15世紀以降、同朋衆(能阿弥・芸阿弥・相阿弥)や茶人村田珠光、武野紹鴎、千利休らによって台子による点茶の方法が定められました。

「五つ台子」
「真台子・竹台子・及台子・高麗台子・爪紅台子(つまぐれだいす)」の他、桑台子や銀杏(鴨脚)台子、老松台子、夕顔台子などがあります。
また台子には真・行・草というように格付けがあり、真は真台子で真塗の角四本柱、荘られる茶道具は唐銅や陶磁器の皆具になります。

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