根付(ねつけ)
職人技が際立つ工芸品として知られる根付。現在は鑑賞の対象になっていますが、人々が着物や刀を身に付けていた時代は腰から提げるものとして用いられていました。素材は木製、金属、骨などさまざま。モティーフによっては粋に見せる演出もしていたようです。
【根付】
根付の始まりは明確には不明ですが、16世紀前後には存在していたとされます。武士は刀を腰に差し印籠を身につけ、庶民は銭を巾着などに入れ持ち歩くことが多くなっていた頃、それらを支える留め具として根付の需要は増していき、また煙草の出現により煙草入を着用するようになると根付の役割も一層重要になっていきました。