かねの花入
かねの花入の素材は「唐銅」のものが多く、砂張(さはり)、金紫銅(きんしどう)、青銅(せいどう)などもあります。
唐銅の花入は中国の漢、周の時代から観賞用に製作されていましたが、現在では宋や元以後のものが多く使用されています。丸みがある優美な形で、地紋や意匠を鑑賞します。
写真のものは「鶴首(つるくび)」と呼ばれるもので、鶴の首のように咽喉(いんこう)が長い形をしています。
花器
花を生ける際に使用する器のことを「花器(かき)」「花入(はないれ)」と言います。材質は陶磁器・竹製品・銅器・木製器・ガラス製・石製などがあり、形状は細口・広口・舟形などがあります。花器が注目され始めたのは鎌倉時代中頃からで、それまでは祭器・酒器・食器などの日常で使用される器を花器として使用されることもありました。