越前奉書(えちぜんほうしょ)
岩野 市兵衛(八代)(いわの いちべい)
■ 1901(明治34年)年月日~1976(昭和51)年月日
福井県に生まれ、1926年に浮世絵木版画用の紙を完成し、1941年に八代目を襲名しました。1960年に桂離宮松琴亭の襖壁紙を製作。1968年に国の重要無形文化財「越前奉書」の保持者(人間国宝)に認定されました。
岩野 市兵衛(九代)(いわの いちべい)
■ 1933(昭和8)年9月28日~
8代岩野市兵衛の子として生を受け、家業の越前奉書づくりを手伝い、父から楮(こうぞ)だけで和紙をつくる「生漉(きす)き奉書」の伝統技術を受け継ぎました。9代市兵衛を襲名し、2000年6月に国の重要無形文化財「越前奉書」の保持者に認定されました。
雁皮紙(がんぴし)
安部榮四郎(あべ えいしろう)
■ 1902(明治35)年1月14日~1984(昭和59)年12月18日
幼少から家業の和紙作りを手伝い、15才で出雲国製紙伝習所に入所。家業の和紙づくりに励みました。雁皮紙の特色をいかした出雲民芸紙を創作し、1968年に人間国宝に認定されました。著作に「出雲民芸紙譜」「和紙三昧(ざんまい)」などがあります。
土佐典具帖紙(とさてんぐじょうし)
濵田 幸雄(はまだ さじお)
■ 1931(昭和6)年2月17日~
父・浜田秋吾に極めて薄く強靭な楮(こうぞ)和紙土佐典具帖紙の製作技法を学び、1949年に独立。1977年に伝統工芸士に指定され、のち土佐和紙工芸村で指導にあたりました。2001年に土佐典具帖紙で人間国宝に認定されました。
名塩雁皮紙(なじおがんぴし)
谷野 剛惟(たにの たけのぶ)
■ 1935(昭和10)年3月26日~
兵庫県西宮市名塩(なじお)に伝承される名塩雁皮紙の技法を父・谷野徳太郎に学びました。銀箔打紙などのさまざまな名塩雁皮紙の製作ができる技術者です。2002年に人間国宝に認定されました。