茶道具・華道具・書道具

五徳(ごとく)の基礎知識

投稿日:2018年3月10日 更新日:

五徳とは

五徳(骨董品 買取)炉や風炉の中に置いて釜を乗せる道具を五徳(ごとく)といいます。よく知られているのは鋳鉄製ですが、陶器製もあります。
一般の五徳は輪を上にして使用しますが、茶の湯の場合、五徳は輪を下にして(爪を上にして)爪の上に釜を置きます。

五徳の爪には様々な形があり、「長爪(ながづめ)」「鴨爪(かもづめ)」「薩摩屋形(さつまやがた)」「猫足(ねこあし)」「鬼爪(おにづめ)」など、爪の形から名付けられているものがあります。

炉用と風炉用で大きさが違い、風炉用はやや小さめです。

風炉 用

直径:7寸~8寸(約21.2~24.2cm)
高さ:3寸~3寸6分(約9.1~10.6cm)

炉 用

直径:9寸(約27.3cm)
高さ:5寸(約15.2cm)

風炉用の五徳

風炉用の五徳風炉には前土器(まえかわらけ)を立てるため、風炉用の五徳には据えたときに前にくる部分(輪)が欠けています。また、風炉用の五徳はひとつ爪を向こう側に置き、炉の基準となる四畳半切本勝手では炉の正面に向かい、右に爪の一本を左に向けて据えます。

五徳命名の由来

風炉用の五徳山田 宗徧(やまだ そうへん)の「茶道要録(ちゃどうようろく)」には、仏書にある自在徳、熾盛徳(しじょう)、端厳徳(たんごん)、名称徳、吉祥徳、尊貴徳の六徳のうち、自在徳を除いた五徳を由来とすると記載されています。

ただし、他の説もあり、火所(くとこ)、火床(ことこ)がなまって「ごとく」と称したともいわれています。

炉では釣釜にした場合や、自在を使った場合には五徳を使用しません。また、炉、風炉とも透木を用いたときや切掛風炉などでも五徳は使用しません。

骨董品買取お問い合わせ
骨董品買取お問い合わせ

-茶道具・華道具・書道具

関連記事

炉縁(ろぶち)の基礎知識

炉縁(ろぶち)とは 炉の切られた茶室では、切り取った部分(畳と炉の間)に木製の枠「炉縁(ろぶち)」をはめ込みます。火気が畳に伝わるのを防ぐために、また装飾の意味もあります。 炉縁の大きさ 一般的な炉の …

花入(はないれ)の種類【籠】

花入(はないれ)の種類【籠】

「籠」の花入 竹や籐(とう)、藤づるなどを編んで作られた花入れで籠の形をしたものを総称して「籠花入れ」と呼んでいます。(竹籠、籐籠など) 籠花入れは軽くて涼しげな姿から風炉の時季によく使用されますが、 …

茶碗高価買取

茶道における抹茶・濃茶と薄茶の違い

濃茶と薄茶の違い 茶道では濃茶と薄茶を使い分けます。濃茶はたくさんの抹茶を使って練るため、どろっとしたお茶になります。「おこい」と呼ばれています。 薄茶は少なめの抹茶でしゃばしゃばと点てるイメージです …

磁器の花入 買取

花入(はないれ)の種類【陶磁器】

陶磁器とは、いわゆる焼き物です。 土から作られる焼き物ですが、産地や釉薬(ゆうやく-陶器の表面を覆っているガラス質の部分)の有無などによって格がつけられています。 位が高いとされるのが金属製のものと中 …

no image

茶道のはじまり

茶道の始まりは中国の書物「茶経」からと言われています。唐の時代に書かれた「茶経」には茶のたて方や飲み方といった基本的な事から、茶の木の育て方や歴史など、茶に関する様々な事が書かれています。 日本には平 …

骨董品出張買取骨董品店頭買取宅配買取
骨董品買取の全て
遺産整理 大切な方の遺品、栄匠堂が丁寧に査定し買取・回収いたします。
建物解体時に出てきた不用品(骨董品・美術品)を買取いたします。

栄匠堂 店舗情報

出張買取(無料)

株式会社栄匠堂

〒606-8256
京都市左京区 北白川伊織町9-1
TEL 075-724-1244
フリーダイヤル 0120-409-949
FAX 075-724-1299
E-mail info@eishodo.net

Pick Up

千家
全国やきもの工芸品日本地図全国漆芸品日本地図全国茶窯日本地図

買取地域-全国

北海道 [札幌-函館]
東北 [青森-岩手-宮城-仙台-秋田-山形-福島]
関東 [東京-銀座-青山-神奈川-横浜-埼玉-千葉-茨城-栃木-群馬]
信越 [新潟-長野-山梨]
北陸 [富山-石川-金沢-福井]
東海 [愛知-名古屋-岐阜-静岡-浜松-三重-四日市]
近畿 [京都-大阪-難波-梅田-兵庫-神戸-西宮-芦屋-姫路-滋賀-大津-彦根-奈良-和歌山]
中国 [鳥取-島根-岡山-福山-倉敷-広島-山口-下関]
四国 [徳島-香川-高松-愛媛-高知]
九州 [福岡-博多-佐賀-長崎-熊本-大分-宮崎-鹿児島-沖縄]

このページのTOPへ