こんにちは。
骨董品買取・古美術品買取の栄匠堂では高額買取を実施している千家十職の茶道具コラムをスタッフがコツコツ更新しているのですが・・・
第1回「土風炉・焼物師 善五郎」
第2回「釜師 大西清右衛門」
第3回「塗師 中村宗哲」
に続き早くも第4回を迎えました。
今回は指物師 駒沢利斎(こまざわ りさい)をご紹介したいと思います。
駒沢利斎は千家十職の一つで、三千家御用達の棚や香合、炉縁などを製作する指物師が代々継承する名跡です。
初代・宗源が延宝年間に指物業を始めたのが最初とされています。
千家に関わったのは宗慶(二代)からで、千宗旦の注文により指物を製作したとされています。積極的に千家に関わるのは利斎(四代)からで、彼は表千家六世・覚々斎の知遇を得て千家出入りの茶方指物師として指名され、「利斎」の名を与えられました。以後、代々の駒沢家当主は「利斎」を名乗るようになりました。
江戸時代後期に活躍した利斎(七代)は指物だけではなく塗師としても一流の評価を得、黒田正玄(八代)や飛来一閑(十一代)らと合作の制作に励むなど、意欲的に製作を行いました。
初代 宗源
- 延宝年間に京都にて指物屋を開業したのが始まりと言われてる。
二代 宗慶
- 千家とのつながりを持ち始める。千家より指物の注文を受け制作するようになる。
三代 長慶
四代 利斎
- 積極的に千家に出入りし、表千家覚々斎より「利斎」の名を受け、千家十職の一人として名乗るようになる。三代の婿養子。
五代 利斎
六代 利斎
七代 利斎(曲尺亭)
八代 利斎
- 六代の息子
九代 利斎
- 七代の息子
十代 利斎
- 八代・利斎の長男
十一代 利斎
- 十代・利斎の婿養子。歴代利斎の中でもっとも茶道に精通している人。
十二代 利斎
- 十一代の長男
十三代 利斎
- 十一代の次男、十二代の弟
十四代 尼利斎
- 十三代の妻。
十四代尼利斎が1977年に死去後、現在にまで名跡は空席となっており、十四代の甥の息子が修行中。
いかがだったでしょうか?
本日はここまでとしたいと思います。
これからも残りの千家十職のご紹介を随時していきたいと思います。
お楽しみにお待ち下さい!!