世界最大の国際アンティーク展示会
世界最大の国際アンティーク展示会「パリ アンティーク・ビエンナーレ」。
「ビエンナーレ」とはイタリア語で「2年に1回」という意味で、美術界ではよく使われる言葉です。イタリアではヴェネチア・ビエンナーレなど、各地で開催されます。
パリで開催されるアンティーク・ビエンナーレは、962年に始まり、現在は偶数年の9月にパリコレ会場としても有名な「グラン・パレ」にて盛大に行われています。
広い会場内に120を超えるギャラリーが作られ、絵画や彫刻、家具などのあらゆる超高級アンティークや美術品が展示販売されます。規模が大きいため、ゆっくり見ていると半日以上かかります。
主催するのはSNA(フランス国立アンティーク組合(フランス骨董商組合))で、元々はコレクターやディーラー達のための見本市でしたが、現在はハイ・ジュエリー界も参入するようになり、年々豪華な展示会に進化しています。入場料も30ユーロ(日本円で約4200円)を超え、カタログは45ユーロ(約6300円)と、金額も年々上がり、海外からも多くのコレクターや観光客が集まるようになりました。
アンティークや宝飾美術に加え、さらに「食事×文化(芸術など)」を取り込んでコラボレーションし、ビエンナーレ開催期間中は特別メニューが披露されるようにもなりました。星付レストランのシェフたちによるフランス料理(スペシャルメニュー)が日替わりで味わえます。お値段は約30,000円するとのことですので、それなりの覚悟が必要ですね。
パリ アンティーク・ビエンナーレの本来の目的であるアンティークの楽しみ方は人それぞれですが、アンティークはほんの少しでも知っていると、鑑賞したときのわくわく感もアップします。
フランスの歴史を紐解けばそこには王様がいる時代があり、当時の社会背景や風俗などを思いながら受け継がれたアンティークを見ていると、貴族達が生活用品や家具がどのように使用していたのか、庶民はどのように生活していたのかをイメージするだけでおもしろくなってきます。
どういった人の手を渡って、この商品は今ここに置かれているのか…
例えば絵画の時代、作家、流行を知るだけでも見方が変ります。パリ アンティーク・ビエンナーレでは2~3のブースを回れば入場料の元が取れたと思えるほど、満足できるボリュームがあります。
多くの人が憧れるハイジュエリーも10社以上が参加します。普段、百貨店などでは決して見られない数億円のジュエリーが並びます。歴史的有名人が保有していた本物のジュエリーに出会えることもあります。しかも実際に購入出来る商品もあるとか。
パリ アンティーク・ビエンナーレは日本美術専門のブースが出展されることもあり、他、東洋美術なども楽しめます。
日本の骨董市も気軽に出かけられて楽しいですが、パリ アンティーク・ビエンナーレの展示会に出かけると、世界最大級・最高級品のアンティークを愉しむことができます。
購入しなくても触らせてもらえることもあるそうなので、品よくマナーよく参加して下さいね。
さて、栄匠堂はパリ・アンティーク・ビエンナーレで購入されたお客様の骨董品を買い取れるのでしょうか…^^;
ご相談、お待ちしております^^