骨董品・古美術品の掘り出し物めぐり
※このコーナーは、骨董品・古美術品の掘り出し物を探し求め、骨董品買取の知識を学びながらも、あわよくば一攫千金を目指そうとゆう、目的はさて置き主旨だけはいたって真面目な実験検証コラムです。
出演者:筆者ことわたくし、軍資金担当兼イケメン担当T氏
今回は、前回弘法さん(東寺)から掘り出した香合と「雪・月・花・風・夢」と描かれた5枚一組お皿の鑑定結果が出ちゃいましたと、のT氏からの報告がありましたので、結果を発表したいと思います。
何のことだかちんぷんかんぷんだとゆう方は「第2回弘法さんで目利き攻防戦!同じ買うなら夢を買え!(#1)」 をまずご覧あれ!
[弘法さんの露天の様子]
注目の結果は……勝ちました!(少しだけど、てへぺろ)
T氏からのメールによると
◎箱付きの蓋が付いた小さな皿は
・伊藤 紫峰 造 紫交趾 菊花 香合 茶道具 無傷完品
購入価格3,000円 → 2,650円 (少しダウン)
◎「雪・月・花・風・夢」と一文字ずつ描かれた5枚一組の小皿
・竹内 栖鳳 画 一文字 絵替 菓子皿 5客 無傷完品
購入価格1,500円 → 4,250円 (なんと3,750円UP!)
計4,500円のところをT氏のハニカミスマイルで4,000円で購入したので収支は+2,900円也と、今年のお正月に僕が甥っ子にあげたお年玉にも及ばぬ額ですが、兎にも角にも2戦目にして初勝利!これで骨董品の目利き勝負の戦績は1勝1敗の五分となったあいわけで。
ここで注目すべきは、前回のコラムを見た賢明な読者の方ならお分かりだと思いますが、ダウン査定の香合を選んだのがイケメン青年ことT氏であるとゆうこと。
いわんや3,750円UPのなんとも風雅な皿を選んだのが誰あろう筆者なのであります。
さすが筆者!持ってる!(笑)
[風雅なお皿]
と、ここで勝って兜の緒を締めよじゃないですが、たかだか小学生のお小遣いほどの小銭を儲けたからと浮かれモードになっても、甥っ子にバカにされるだけなので、今回も今後の為に少し骨董について勉強していきたいと思います。
◎骨董品・美術品勉強メモ
栄匠堂さんによると、今回の骨董品はどっちも京焼の焼き物だそうです。
え?
確か、T氏が選んだ小皿の箱書きには古伊万里と書かれていたはずじゃ…
なんと、箱と中身は別物だったらしいのです。
箱は後から付けられたものだそうで、古伊万里では無く京焼だそう。
なんだかな~へんだなあ、こわいなあ、こわいなあ。
骨董品の掘り出し物はこれがあるから怖くもあり面白くもありますねえ、ねえ?T氏。
前回の天神さんの回の後にT氏が栄匠堂さんに教えを授かってきたらしく、箱が付いてるものが共箱と言って価値があるものが多いんですよお、と「いい仕事してますねえ」と、言いそうなぐらいの勢いでもってのたまってたのがいとおかしです(笑)
◯伊藤 紫峰 造 紫交趾 菊花 香合 茶道具 無傷完品
T氏が選んだフタ付きの小皿は、前回も少し書きましたが香合(香盒・こうごう)と言って、お茶会の席などでお香などを入れておく入れ物なのだそうです。
お茶の知識が全くない筆者には想像もつきませんが、その辺りは京Loverさんのコラムの方がお茶について詳しく書いてるので御一読あれ。
伊藤 紫峰とゆう作者さんは今も京都で焼き物をされている方なのらしいので、今回の香合は骨董品とゆうには、そんなに古いものでは無かったようですね、どちらこといえば美術品かな。
[伊藤紫峰造 香合 菊花]
◯竹内 栖鳳 画 一文字 絵替 菓子皿 5客 無傷完品
もう一組の、筆者が選んだ「雪・月・花・風・夢」と一文字ずつ描かれた五枚のお皿は、
どうやらお菓子をのせるお皿のようですね、筆者は醤油でも入れて刺し身食べたら美味しかろうと思ってましたが(笑)こちらも京焼の焼き物だそう。
そもそも、京焼とは何ぞや?
京焼(きょうやき)は日本の陶磁器の一種。粟田口焼、御室焼など京都で作られる作品の総称となっている。一度焼成した後に上絵付けを施す上絵付けの技法を用いた陶器が多く、作家ごとの個性が強いのが特徴。
(Wikipedia京焼より)
作家の竹内 栖鳳さんとは
竹内 栖鳳(たけうち せいほう、1864年12月20日(元治元年11月22日) – 1942年(昭和17年)8月23日)は、戦前の日本画家。近代日本画の先駆者で、画歴は半世紀に及び、戦前の京都画壇を代表する大家である。帝室技芸員。第1回文化勲章受章者。
本名は恒吉。最初は棲鳳と号した。霞中庵の号もある。動物を描けば、その匂いまで描くといわれた達人であった。(Wikipedia竹内 栖鳳より)
こちらは戦前の作家さんとゆうことで、骨董品と言っても差し支えないと思われますね。
結構すごいひとですさすが筆者、なんか匂いしたんだよね(笑)
[竹内栖鳳画 菓子皿五枚]
今回の弘法さんでの掘り出し物めぐりのまとめ
今回の弘法さんでの攻防は、箱の箱書きと中身が違うとゆう、いかにも露天市で買った品物ぽいハプニングがありましたが、筆者の骨董品の審美眼の開眼?により、なんとかプラス収支で終えれました。
ある意味今回は、掘り出し物探しの酸いも甘いも体験できて、結果としては大変おもしろい経験ができましたね。
だがしかし、全体的収支はまだまだマイナスなので、次回こそは鑑定額大幅UPの掘り出し物を見つけ出しますよ!乞うご期待!
今回の予算推移
最初の予算 |
20,000円 |
弘法さんの前時点の残り予算 |
11,000円 |
伊藤 紫峰 造 紫交趾 菊花 香合 茶道具 無傷完品 |
3,000円で購入
→2,650円鑑定 |
竹内 栖鳳 画 一文字 絵替 菓子皿 5客 無傷完品 |
1,500円で購入
→4,250円鑑定 |
今回使った予算 |
計 4,500円
→4,000円に値切り |
今回の収支 |
+2,900円 |
現在の残り予算 |
13,900円 |