あなたは「アンティーク」と聞くとどのようなものを思い浮かべますか?
「アンティーク」ってどんな印象ですか?
「アンティーク」という言葉は今の時代、「骨董品」以上に聞きなじみがある言葉ではないでしょうか。
例えばおしゃれな家具屋さんなどに行ったりすると、必ずと言って良いほど「アンティーク家具」コーナーがありますし、流行に敏感な女の子の耳元や手首あたりに目をやるとそこには「アンティーク調アクセサリー」が揺れていたりします。
そんな、普段の生活の中にも自然に溶け込み、老若男女問わずに人気が高くおしゃれな印象の強い「アンティーク」ですが、実際にアンティークってどんな物なのでしょうか。
まずはっきりと言えるのは「アンティーク」と「アンティーク調」には大きな違いがあります。
「アンティーク調」とは「アンティークのようなもの」もしくは「アンティークに見えるように加工したもの」のことを言います。ということは、どれだけ頑張ってもアンティークにはなれないのです。いや、正確に言うと、「アンティーク」になる可能性もあります。
どうなれるかと言うと、その「アンティーク調」の物が製造されてから100年後・・・・・・勘の良い方はもうお分かりかもしれません。「アンティーク」とは、フランス語で「骨董品」を意味したものなのです。
【骨董品=アンティーク】であり、言い方が違うだけで指すものは同じものなのです。
「アンティーク」の語源はラテン語の「アンティクウス」という言葉からきています。この「アンティクウス」という言葉は「古い」という意味で、1870年辺りまでローマや古代ギリシャの遺物に対して使われていた言葉になります。
実はアンティークの定義にはしっかりと法律も定められており、アメリカの通称関税法に「製造された時点から100年を経過した美術品・工芸品・手工芸品をアンティークとする」との記述があります。ちなみにこの法律は今から81年前の1934年に制定されています。