唐津焼
唐津焼を買取致します。
唐津焼は佐賀県唐津市をはじめとする東部・長崎県北部などの広い地域で焼かれた陶器の総称です。現在70以上の窯元が唐津市内に点在し、長い歴史の中で培われた先人の技を継承しています。
現代作家の新たな感性により、窯元に独自の作風が生まれています。伝統と革新の中で育まれた多彩な表情が世界中の唐津焼ファンを魅了しています。
唐津焼査定のポイント
唐津焼はお品物の状態が良いものなどを高価で買取致しており、古唐津、絵唐津、黒唐津などのお取り扱い件数が多いです。
中里太郎衛門などの作家の作品も人気があり、その他の作家につきましても多数のお取引実績があります。
唐津焼査定について
起源は明確にはわかりませんが、16世紀末、豊臣秀吉が朝鮮出兵をした文禄・慶長の役(別名やきもの戦争)の際に多くの朝鮮系の陶工が移住してきた背景と関係があるとされています。
特に佐賀県は朝鮮半島に近接しており、すでに朝鮮半島で制作していた施釉陶器など、他の国内のやきものよりも技術面では比較的早い段階で突出した動きを見せていました。
そこには朝鮮系の陶工たちによる働きが伺え、また茶の湯の世界でも好まれたことも相まって流行へと発展していきました。 その後、美濃焼の発展に伴い、織部など作調に影響を受けた作品が登場します。
しかし有田・伊万里焼の磁器の波に押され衰退に追い込まれてしまいます。
しばらく低迷していましたが昭和になり陶工・12代中里太郎衛門により再興への道が開き、現在も続いています。
唐津焼を始めたとされる朝鮮系の陶工の中には後に有田で伊万里焼の磁器制作を行うことになる陶工もいました。
その為、有田の窯には唐津焼を焼成していた時期もあり、伊万里焼は唐津焼の影響を受けた可能性も否定できません。
このように唐津焼は朝鮮、美濃(主に織部)、伊万里という陶磁器発展の代表となるやきものに深く関わっていた重要な存在であったと考えられます。
唐津焼の特徴
唐津焼は素朴さがあり、無地や文様のあるものは簡素な筆致のものが多い傾向にあります。
茶碗や水指などの茶道具の他、花入や皿、鉢など日常雑器など様々な器種があります。
良さとしては土そのものを活かした作りにあり、釉薬の手法、また美濃焼の影響を受けた時期の作品や、焼成地域が広いため多種多様な作行きをしています。
その様々な表情から、文様が施されている絵唐津、釉の掛分けによる朝鮮唐津、黒釉の黒唐津、象嵌文様の三島唐津などがあります。