鍋島焼(鍋島様式)
栄匠堂では鍋島焼(鍋島様式)を買取致します。
鍋島焼は飾り皿、鉢、煎茶椀などに人気があり、栄匠堂にご売却頂くことが多い作品です。
鍋島焼(鍋島様式)査定のポイント
お品物の状態のいいものや箱に入っているものが好ましく、また作家では今泉今右衛門なども人気があり、その場合、共箱も一緒にお出し頂けると高い評価が付きやすくなります。
鍋島焼(鍋島様式)について
中国様式の影響を受け発展した伊万里焼に対し、伊万里焼を支配していた鍋島藩(佐賀藩)が献上用に独自で開発したやきものが鍋島焼です。
鍋島藩は1670年頃、窯の経営に着手し大川内山に藩窯を築きました。
名工を集め、藩の指揮下のもと胎土や釉薬、絵付など特別対応し、独自の製品を次々と生み出しました。このような厳格な指導で製作していたため、個性がなく画一的な形をしていて、特に皿が多いです。
しかし絵画のような筆致表現は技術力の高さを物語っており、また絵付技法の色鍋島のほか、白磁染付に青磁釉など、優雅さを感じさせる色の調和が鍋島焼の特色にもなっています。
表側だけではなく、高台部分にも文様を施すなど独自性や気品の高さが感じられます。発色も上質な白磁の素地の為にやや薄い色をしており、上品な表現に仕上がっています。種類としては染付に上絵の三色(赤・黄・緑)を組み合わせ色鍋島、染付だけのもの、青磁釉を施したもの、染付と青磁釉の組み合わせなどがあります。
文様には江戸期に刊行された日本の絵手本や文様本などを参考にしたものも多いとされています。
同周辺で焼成された伊万里焼とはまた異なる味わいの鍋島焼は、規格もので表現的な自由さは欠けるもののそれが魅力にもなっているのです。
鍋島焼の見分け方としては、表側は丁寧な筆法のものが多く、お皿の場合は高台が高めで文様が施されています。