油絵
栄匠堂では油絵を買い取り致します。
顔料に油(乾性油)を混ぜた絵具を用いて描かれた絵画のことを、油絵と言います。
栄匠堂は油絵の買取取引件数の実績も豊富です。
油絵の買取ポイント
油絵は他の絵画と同様に肉筆の(実際に手で描いた)作品に高価な値段が付きやすく、お品物が良好な状態で保たれているほど、高い値段が付きます。油絵の複製や印刷、版画、工芸画などに油絵が施されたものも買取り致します。特に工芸画は有名作家のお品物のお取引が多く、無名の作家の場合は複数点をご一緒に査定にお出し頂くことで価格を付けられる場合があります。
油絵やその他の絵画には額縁に価値が付くものもあり、その絵画のために仕立てられた額、また、彫刻で装飾された木製の額、金彩色などが施してあるものに高値が付きます。
絵画に鑑定証や証明書、共シール(本人署名のある紙)などが作品に付属している場合は、作品における付加価値となりますので、捨てずに一緒にお持ち込みください。作品の物かどうかも分からない場合でも、お持ち頂けましたらこちらで確認致します。
絵画は畳箱(たとう箱)に入っていることもあり、丈夫で額縁の保護にもなりますので、箱がある場合は箱に入れて保管してください。
油絵について
油絵の起源は明確にはされておらず、絵画に油を用いることは古代から知られていたという説もありますが、油だけでは乾燥するのに時間がかかることもあり、長い年月を経て改良を重ねてきたと考えられます。
しかし油絵具を用いた絵画技法は、15世紀半ばまでにはほぼ基礎が完成していたとされます。それは15世紀初期フランドルの画家ファン・エイクの尽力が大きく、以降西欧絵画の主導的な技法として広がっていくことになりました。
油絵の魅力
油絵具は光沢や透明感がるあること、また筆致を表現の一つとして活かすことができたり、絵具を盛上げたりすることができるという特性があります。
このような利点を画面に表現したのは北方ヨーロッパの地域から現れ始め、当時主要な主題としていた宗教画や歴史画では遠近法も相まって臨場感を感じることができます。 やがて人物画という権力者や富裕層の人たちの肖像を描くようになると、重ね塗りができる油絵具は細密さも発揮するようになります。
その描写法は風俗画や静物画でも大いに活用されるようになり、写真がない時代に絵画はさまざまな伝達の術として重要な位置を占めることになったのです。
19世紀に入り、印象派など微妙な自然の光の変化を導入した作風や輪郭が曖昧、または極度に協調するなど変化が見られるようになります。
この頃は絵具の世界でも転換期のような時期で、顔料と展色材の調合の手間を省いたチューブ入りの絵具が生まれ色の種類も増え、色を「作る」から「選ぶ」時代になっていました。それは持ち運びができるというメリットになり、戸外での制作、特に風景画の発展にも繋がっていったのです。
油絵は、絵具のほかに支持体(しじたい ※1)にも変化が見られており、古くから使用されていた板の他にカンバスにも描かれるようになります。
それは支持体がもたらす性質により作風にも立体感を生むなど表現方法の幅を広げることに繋がりました。
※1)支持体:絵画が描かれる方の素材(基底材)のこと
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