水彩画
水彩画とは水彩絵具を用いて描かれた絵画のことです。
栄匠堂では水彩画を買取致します。
水彩画の買取ポイント
絵画全般に言えることですが、水彩画は肉筆(印刷・複製でなく実際に手で書いた画)の作品が高価買取の対象となり、お品物の状態が良好であれば尚高い価格でお買取りが可能です。複製や印刷、版画の他、工芸画や屏風などに水彩画が描かれたお品物もお買い取り致します。
お買取り対象の工芸画は有名作家のものがほとんどですが、無名作家の作品は、複数点の絵画をまとめて査定させて頂くと、価格が付く場合があります。
水彩画など絵画全般には額縁に評価が付くものもあり、その水彩画のために仕立てられた額や彫刻で装飾された木製の額、また金彩色などが施してある額と一緒になっている絵画にも評価が付きます。
水彩画の鑑定証、証明書、共シール(本人の署名がある紙)が付属している作品は、作品の付加価値になりますので一緒にお持ち込みください。絵画は畳箱(たとうばこ)と呼ばれるしっかりと固い紙箱に入っていることもあり、額縁の保護にもなりますので、捨てずに箱に入れたままお持込み下さい。
水彩画について
水彩画とは、水彩絵具を用いて描かれた絵画のことです。水に溶いて使用する水彩絵の具は大きく「透明水彩」と「不透明水彩」の二種類に分けられます。
今日一般に呼ばれる水彩は透明水彩にあたり、不透明水彩はグワッシュ(ガッシュ)にあたります。しかし広義ではこれらの水彩に加え、水で溶く顔料や墨で描く絵画など、水溶性の絵具で描かれた絵画の総称を言います。
透明水彩と不透明水彩の差というものはあまりないとされますが、特徴として、透明水彩絵具は展色材としてアラビアゴムが入っていることが多く、それに水を加え紙などに薄く塗ったり、用紙の凹凸感や下地の色を活かしながら描いたりします。
水彩絵具の歴史
水溶性の絵具は古代からあったと言われています。先にも述べた水溶性の絵具の総称ということもあり、様々な色材に該当したということだと考えられますが、「水彩絵具」と呼ばれるものに関しては歴史的に浅く、18世紀~19世紀にかけて完成したとされます。
水彩画はこの絵具と紙(製紙)との関係が重要となります。
紙の技術は東洋の方が早く、西欧への伝来は12世紀頃、15世紀頃には紙の入手が比較的容易になっていたとされ、紙を使用した絵画を描く画家が増えてきていたとされます。
当初は文字や線など、「描く」ではなく「書く」ための紙でありましたが、紙の性質の改良が進み絵具を塗ったり、ぼかしたりできるようになっていきました。
そして18世紀イギリスのロンドンで絵具屋が登場、チューブの原形が作られるようになり、絵具は販売されるようになります。
水彩画は、要は水さえあれば描ける為、油絵よりは手間がかからずスケッチ感覚で描ける点から大衆化していきました。
日本における水彩はイギリス人のワーグマンにより伝わりますが、不透明水彩(ガッシュ)に関して注目されたのは20世紀に入ってからでした。 このように水彩絵具の道のりは始まったばかりのように感じられますが、経験の有無問わず様々な世代が比較的簡単に用いることができる身近な存在であることも魅力の一つといえるでしょう。
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