風炉先屏風
風炉先屏風を買い取り致します。
栄匠堂では、茶道流派(表千家など)の好みのものや地に花押が書かれているもの、腰(屏風の下部)の部分に透かしがあるものや、腰だけの腰風炉先なども買取致しております。
風炉先屏風(風炉先ともいう)は背の低い二枚折の屏風で、点前(※1)の時に道具を置く道具畳の向こうに立てられます。
広間(ひろま)(※2)に用いられ、小間(こま)や風炉先窓が付設された茶室では用いられませんが、小間でも道具畳が襖や障子で囲まれている場合は用いられることもあり、逆に広間でも点前座が壁で囲まれている場合には用いないこともあります。
風炉先屏風査定のポイント
風炉先屏風は、お品物の状態が良いものに高い評価が付き、作家の作品であれば、共箱のものが好ましく、書付のある箱も評価の対象になります。
風炉先屏風(ふろさきびょうぶ)について
風炉先屏風は一年を通して用いられますが、風炉の季節(主に夏)に葭(ヨシ)を張ったり、腰板に透かしを入れたものもあります。
種類は好みなどにより多種多様です。各名称は縁(ふち)、地、縁(へり)、腰とあり、それぞれの材質などによる組み合わせで構成されています。
縁(ふち)は木製の枠の部分で、木地そのままのものや漆塗のものなどがあります。地は紙の部分をいい、絵図や書が書かれることもあります。 縁(へり)は地の周囲に施された裂地(きれぢ)をいい、ない場合もあります。 台子が用いられるようになった室町時代の時から用いられ、元来は茶席の点前畳を他の畳から区切るという役割を持っていました。
ちなみに座頂や結界は風炉先の一種になります。
何かを”仕切る”、”区別する”という表現をこのような屏風などの道具により表すことも当時の粋な演出だったのでしょう。
それは現在も空間表現の一つとして茶席の場で静かに佇んでいます。
※1)点前-茶の湯の作法
※2)広間-四畳半より広い茶室