台子
台子を買い取り致します。
栄匠堂では、台子(だいす)を買取致します。
真台子(しんだいす)や竹台子(たけだいす)の取り扱いが比較的多く、作家では、塗師奈良祥雲や指物師昇雅、川本光春などのお品物のお問い合わせも多いです。
その他、台子のご売却は栄匠堂にご相談下さい。
台子査定のポイント
台子は、お品物の状態がいいものには高い評価がつきます。無名のものが多く見られますが、その場合は木製などの箱に入っているものであると評価につながります。
作家の作品であれば共箱のものが好ましく、書付のある箱も高価な評価が付きやすくなります。
台子について
台子は茶道具を荘る(かざる)ための棚のことで、天と地二枚の板でできています。
元来は禅寺の茶礼に使用していた道具で、13世紀に南浦紹明(なんぽしょうみょう)が中国の宋から将来したと伝えられています。
その後茶の湯のはじまりとされる15世紀以降、同朋衆(能阿弥・芸阿弥・相阿弥)や茶人村田珠光、武野紹鴎、千利休らによって台子による点茶(てんさ/てんちゃ)(※1)の方法が定められました。
※1)点茶-抹茶、茶、煎茶をたてること
台子の種類と長板
「五つ台子」と称する真台子・竹台子・及台子・高麗台子・爪紅台子(つまぐれだいす)があり、他に桑台子や銀杏(鴨脚)台子、老松台子、夕顔台子などがあります。
また台子には真・行・草というように格付けがあり、真は真台子で真塗の角四本柱、荘られる茶道具は唐銅や陶磁器の皆具(※2)になります。
行は及台子で桐木地の竹四本柱になりなります。
草は竹台子で二本柱あるいは木地の四本柱になり、行と草の台子に荘られる茶道具は皆具ではなくそれぞれ素材の違ったものの取り合わせになります。
台子は大棚や小棚(水指棚)という茶道具の一種である棚の元にもなっています。また台子の派生により生まれた道具として長板があります。長板は長方形の板で、真台子の天板(てんいた)(※3)または地板(じいた)※3に相当するものです。大小の二種類があり、大きく厚みのあるものは風炉用、小さいものは炉用なります。また木地のものや塗りを施したものなどがあります。
※2)皆具-お茶を点てる時に使う基本的な茶道具の四器(水指、杓立、建水、蓋置)を同じ柄、同じ意匠のもので揃える一式の総称
※3)天板と地板-天板は上段の板、地板は下段の板のこと