ドーム ナンシー ドーム兄弟
ドーム ナンシー(ドーム兄弟)
栄匠堂ではドーム ナンシー(ドーム兄弟)の作品をお買い取りしております。
アール・ヌーヴォー、アール・デコなどの作品が美しいドーム ナンシーの作品では、ランプ、花入、置物に人気があります。
査定においては、銘があるもの、ランプの場合は機能するもの(ランプが点き使用可能なもの)、できるだけ美品のまま保存されていたもの、証明書が付いているものが高く評価されます。
箱がある方が評価が上がり、「共箱」のもの、また、質の良い革張りなどの箱に入っているものであれば、よりよい査定額が付きます。
ドーム ナンシー(ドーム兄弟)
兄オーギュストと弟アントナンのドーム兄弟(Daum Frères)は、19世紀後半から20世紀前半にかけて活躍したフランスのガラス工芸家です。ドーム兄弟はフランスロレーヌ地方に生まれ、普仏戦争後ナンシーに移住しました。
エミール・ガレの成功を受け、ガラス工芸の道に進み、万博で兄弟それぞれ賞を受賞します。
そして1900年代にはドーム社の独自の個性を確立していきました。
ドーム ナンシー/ドーム兄弟の作風
作風としては、風景や動植物などのモティーフを扱う作品が多くみられます。
ガラス素地をエッチングで彫刻しエナメル彩色で絵付けした初期の作品から、写実的で時には立体的な表現へと変化していきました。
代表的な技法では、色ガラスの細片をガラス素地にまぶして再加熱し素地に一体化させるヴィトリフィカシオンなどがあります。
またガレのように一作家のデザインにとどまらず、多くのガラス工芸家や美術家を採用し共同作業という近代的な手法を取り入れました。
作風として深みのあるものは少ないにしても構成や色彩などの調和は完成度が高いものが多いとされています。
このような社風によりドーム社は、アール・ヌーヴォーからアール・デコなどの美術様式のスタイルが移り変わる中でも柔軟に変化をしていき、フランスのガラスメーカーとして今日に至っています。